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※移動のおしらせ※

さよならトワイライトはお引っ越ししました。
新しい場所は

http://pohadka.jahoda.girlfriend.jp/

になります。
せっかくロリポ使ってるんだから統合しようかなーと。
じゅげむ書かないと広告出るし…(更新しろ)


じゅげむのほうに直接リンク貼っていただいてるかたはお暇なときにでも貼り替えていただければ。
いちおう正式な入り口は

http://jahoda.girlfriend.jp/index.html

です。
今後ものんびりしたペースですが、
よろしくお願いします。
| - | 15:05 | comments(0) | - |
(あいを よせて)










 (僕には何も無かったけど
  だからと言って君だなんてことも無かった)







 言い切れなくて、
 重ねられなくて、
 偽れなくて、
 でも知りたくて足がふらついた
 始まりも終わりも横たわっていたのはただそれだけで
 それだけにひどく真摯だったから言葉が頼りなく音を立てて燃えた



 僕には君だなんて事実はどこにも無くて、
 だからと言って求めるほどのことでも無かった



 君に与えて欲しいわけじゃなくて、
 多分君も僕に与えて欲しいわけじゃなかった
 お互いの足りないところに踏み外しあって
 わかったような顔で満足していた




 自分たちが見た空いている穴は仕掛けた罠だと嘘をついて
 もう一度抱き合えば君の手は兎の足のようで
 震えて、僕は知ったんだ
 全く長くない夜に神様以上に縋っていた
 この心臓の左側を君は明日出て行く













| - | 21:00 | comments(0) | - |
秘密の塔




ザイルが、まるで部屋に飾った花の茎のように折れた。
いつの日も諦観を孕んだ覚えだけはない。




思い出にされるぐらいなら忘れられたほうがまだましだ。
懐かしまれるなら、無かったことにしてでももう一度重ねたい。
風にあたりたくても長い髪をもう持っていないし、
森で泣きわめいた口で醜く笑えるようになったから、
これはそれらに付随する痛みなのかもしれない。

強欲で怠慢なわたしはそれすら享受して、それから真夜中のトイレで涙と涎を垂れ流しながら吐いた。
避けられないことはわかった。
なら、誰にも見られずに大人になりたい。
言わないんじゃなくて言えない。
でもそれはきっと、この世にあるいくつものどうしようもないことのひとつだ。




血の流れが止まったからだに、夜光がしんしんと降り積もっている。
墓は心臓からあまりに遠くて、
それでも静かな夜が目にうつる暗闇の中に確かに在ることが、
いつの日もわたしを人間でいさせたように思う。


目をぎゅう、と閉じてから、行き場の無い手を口元に当てて、仮想の薬を飲み下した。
こんなまじないは何度も体験したいものじゃないな、と思いながら口を拭って指で三つ数えた。
何も無い。
なのに汗がつたう。
心音で暗転すれば口の中が渇いた。



それでもまだ痛いのは、もういっそ何かしらの罰だ。
ひとの流れの中を歩けない。
歩ける自分も、歩ける振りをできる自分も、もう持っていなくて、指紋が消えている。
人間でいられない。
無知なあの日に戻れないなら何も要らない。
なのに過ぎた思い出は美しいばかりでなく、
薬を持たないわたしは椅子に縛りつけられ、その映像をじっと見ている。
わたしが薬を持っていないことは、わたしの信仰の格好の餌食だ。
わたしの目がよく見えることも。




いまを拒否するのは辛いから、ただここにいる。
慰める道筋を断絶してまた醜く笑った。
そこまでして、ここにいたい。
浅ましい。
でもこうしなければ願いも無い。

誰のことも羨ましくないし、
誰のことも憎んでいないし、
誰にもなりたくない。
羨望が欠落している。
折れたザイルをどこで落とした?
知ったり知らなかったり目隠ししたり埋葬したりして欲しい。
たくさんの必死が暴発してのどが痛い。




おまえは。
おかしいのだよと。
耳元で優しい誰かが囁いている。
視線を足元に落としていてもわかる。
これは、幼い時によく見かけた悪魔だ。
飽きもせずに。
こちらへおいでと。
この世の誰よりも優しい声で囁いている。
とっくの昔に、足の指が無かった。


現世が泣いた。
それはわたしにとって確かな事実だ。
美しいその事実を積み重ねて、
わたしは続くほどに崩れそうな正気の塔を築こうと誓った。
ザイルを手折ったその時に。
飾りでもかまわない。
わたしがこの家を去るときに、
わたしを繋いでくれた美しさたちが、
この塔に手をかけて立ち上がれるような祈りの墓を。




同じ高さにいられない。
足掻く気がないから、手を取れない。
だから悟られないように必死だった。
いつの日も。







| - | 21:18 | comments(0) | - |
残響







 傷付けたというのは、
 祈った傷の無い指が産んだ思い込みだった
 わたしは溺れた
 この世になにも産まない海はないという呪いを、
 信じて泥にキスをした
 すり抜けていくのは、
 ありきたりな夜歩きの餌になった
 わたしは肥えた
 あなたの素肌にのら犬の前脚が触れるのを、
 ただじっと見ていた夏の車庫には
 あといくつ数えれば帰れる?




 …その朝リピートが止んだので
 目を覚ますことにした

 積み重ねないのなら、
 ここで眠ってはいられない



 (わたしは、森を探そう)
 


 ベッドから降りて
 つめたい床に後ろ脚が触れたとき、
 そう思った。 






| - | 01:28 | comments(0) | - |
エンドロール

  




 世界は終わらない。
 その奈落を君にあげよう。
 きっと気に入るような花束にして、
 パレードのはじまりに置いて行こう。
 目の奥の痛みは治まらない。
 目覚めた朝からずっと。
 胸の高鳴りを僕は明日失うだろう。
 目の奥で羽根が呼吸している。
 天使の箱庭だ。
 早くしないと冷めてしまうよ。
 だから全て明日の前の君にあげよう。
 孤独な天文台を君に明け渡そう。













| - | 01:13 | comments(0) | - |





 目が痛い。
 だって亡霊が見える。
 桜は吹雪くべきだと、花弁で埋まった海がわたしに訴えた。
 砂浜は変わらずに静かな狂乱の春だった。
 わたしは言葉を持たない。
 けれどこのにおいを知っている。
 この春にこの道は、
 行ってはいけないあの部屋に続いていることを知っている。
 波の上で揺れる、
 海に汚れた花弁を
 なにも恐れずに見ていた。
 なにが異形で、
 なにが禁忌だと、
 誰がどんな声で言うのだろう。
 桜は今年もすべての大罪に降っている。
 頼りない答えがかすかに指に触れた瞬間、
 舞い散る花が目隠しをする。
 だからわたしは一生辿り着けない。
 自分の指が亡霊のように泳ぐ。
 水平線が消えた。
 君の部屋への道も。
 蟹がわたしの足の甲を越えて花弁を運ぶ。
 刺すような痛みを辿って、
 そこへ行くよ。







| - | 03:46 | comments(0) | - |
メモ(あの世)





朝も昼も夜も寝床も道路も犬も感傷も天国も地獄も何もかも、
こわいと訴えかけた腕が折れた日は
系譜通りに暑かった。
骨が折れる音よりも
慈しんだ木々の枝が折れる音のほうが
当たり前に残酷だった。
なめらかなシーツをたどる足の水滴の感触
遠くの道路のひかり
夜明け
心臓がどこにもない瞬間は、
きみにうまくものが言えなくて、
そのまま日々を積み重ねた。
肥やさせた沈黙は愛すべき妖怪だった。
無人駅のホームで
さながら猿の自慰行為の最中のような顔で喋る人間を見ていた。
救いがこの世に無いことが
女の残した最後の救いだった。
お前の言葉に価値はない、と誰か言ってくれ。
誰でもいいわけじゃない。
持って行っていいものはひとつもないんだ。
肉を切られるような感覚だ。
痛い。
皮膚。
ライト。
ああ。
憎い?
わからない。
なんで誰も敵じゃないんだ。
半笑いの赤い唇をした器量の悪い女に苛つくのに理由がいるのか?
絶望する。
それからゆっくりと見据える。
14歳を焼き直したってここまで粗悪じゃない。
悪趣味なこころ。
何より絶望するのは、この悪趣味なこころを悔いていない自分自身にだ。






| - | 01:21 | comments(0) | - |
メモ(野ざらしに)



流れるままにして欲しい、と思った。
あなたのからだのすべての窪みに、溜まっていっては溢れる光景を、
ぼんやりと夢想しながら待っていた。



人間だって、鬼だって、煙だって、なにもかも同じでしょう。
水面に反射するひかりに目を貫かれても、失明したくはない。
その貪欲さばかり、まるで悪魔だ。
悪魔だってもう少し穏やかかもしれない。
だれか、遠くの死を指差して欲しい。
何も迷っていない私に。



流れるままにして欲しい。
それが情欲だと、はっきりとわかるまで。
頭を叩き付けられるような欲望を、野ざらしにできるまで。
それじゃなきゃいけないことはないのに、
それしかないという錯覚を持てるのは幸福だ。
何と言う幸福だ。
道端に横たわる喪失。
出所のわからない情欲でしか、目が眩まない。
遊ぶようにそう口に出した。
貪欲さばかり、まるで悪魔だ。







| - | 20:15 | comments(0) | - |
チョークの粉







ホットチョコレート
マグカップからあふれかえるココナツ
カードゲーム
食べかけのプレッツェル
逢魔が時
8月、風の涼しい日の一瞬だった。
感じてしまう瞬間は、
いつだって突然で、抗う気も術もなくて、わたしはようやくなにより無力になれる。
だけど安心したのはつかの間で、

「ダウト」

友人の声で血と肉が重力を持った。




積み重ねて生きていくことを、わたしが愛してしまったことが、子供時代との決別だったのだ。
時々わたしは戯れにそれを悔いてみる。
ほんとうに戯れに。
わたしは後悔を知らない。
火をつけたのは、他の誰でもないわたしだ。変わりはしない。

巨大な団地にいくつも明かりがともっていて、妖怪みたいだと思った。
人気のない夜のバス停でずっとそれを見ていた。
こわかった。
まだたばこを吸っていた。
そのときは気付いていなかったけど、
わたしは大きな生き物の体内にある絶望の中にいた。
だからなにもいらなかった。
ひとりで充分だった。




時々わたしは戯れにそれを手放したことを悔いてみる。
もう何度も読み返した本を、暇潰しにめくるように。
呼吸のしかたを忘れるほど、思い出せてしまうのだから、わたしは執着の力を信じない。

たとえば燃やした先にまだ見ぬ家があったとして、
そこに住む者がいかにあたたかな光を灯して窓を曇らせているとしても、
わたしがその扉を泣きながら叩くとは限らない。
かまわない。
何度でも、何度でも引き戻されたい。
誰も見えなくなる、背の高い草いきれ。
汚れた地面に笑いながら倒れたい。
静かに陽は落ちる。わたしがそう望むなら。




| - | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
息の根


帰る家を求めているのは
はじめて夢を見た夜からです
夢を知らなかったわたしは
絶望という遊びを目覚めと同時に覚えたのです




夏のひかりが差し込む子供部屋
飛び降りごっこをした冬の朝
庭に立てた小さな教会
逢魔が時にきこえるピアノの音
雨に濡れる会話と魔物
少しずつ流し込んだ麻薬入りのスープ



すべてを夢に見たのです
信仰さえも夢に見たのです
だからわたしに墓石はいらない
わたしはわたしの教会で死ねる
あなたがかなしみで遊べないひとならば
わたしはそのかなしみすらもいらない
愛するあなたはわたしの世界を変えられない
あなたがあなたの世界すら変えられないような類のものならば
わたしはほしくないのです

わたしは心臓を2つ持っている
それだけでもう、歩けないぐらい人生が重いのです
だからわたしは歩き続けたいのです
心臓のつぶれる音をよろこびのかわりとして

あなたがそれをどう捉えたとしても、
わたしはあなたの心臓を持つことはできない
謝罪もできない
なにも悲観的なことではないのです
わたしのあなたへの気持ちは、
確かに死に至る病なのに、
なにも証拠がないことが、
なによりつらいことだと思いました。なにより。
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